こんにちは、アメリカ駐妻2年目のさっぴーです。
日々節約しながらアメリカ生活を楽しんでいます!
アメリカにお住まいのみなさん、
フリーミール や フードパントリー って聞いたことありますか?
一言で言うと、経済的に困った人を対象に食べ物を配布する慈善事業です。
教会やYMCAなどが行っており、その場で食事として提供されるフリーミールもあるようですが、食材をもらって持ち帰る方式が多いみたいです。
日本で言う「子ども食堂」のようなイメージですが、アメリカでは大人含め必要な人なら誰でももらえるんですね!
私はフリーミールについて、存在をなんとなく知っている程度だったのですが、インスタグラムのフォロワーさんがこのフリーミールを利用されていて、DMで色々教えてもらうことができました。
これは、きっと在米日本人でも必要な方が少なからずいるはず。
この情報をシェアしたら助かる人がいるはず。
よし、ブログにまとめよう!と思ったのですが、
…でも私が伝聞や調べたことを書くよりも、利用しているご本人に書いてもらった方がいいよな…
ということで、思い切ってそのフォロワーさんにお願いして文章を書いてもらいました!
ここから先は、アメリカで留学帯同中のまっぴーさんに提供頂いた文章と写真をもとにお送りします。
※文章や配置など私が編集させて頂き、最後にまっぴーさんにも確認頂いています。
- フリーミールやフードパントリーとは?
- どんなものがもらえるのか?(写真あり)
- もらえる場所や条件
- もらう当日の流れ(写真あり)
- 情報の調べ方
- 注意点
フリーミール以外にも、普通のスーパーでお得に買い物する方法は色々あります。
私はibottaやShopkickといったレシートアプリをよく使っています。
もし対象スーパーがあればUpsideも活用するとすごくお得です!
私のインスタでは毎日お得な買い物情報を配信しています。
この記事の一番下に貼っておくのでぜひ覗いてみてくださいね♪
それではまっぴーさんの自己紹介からスタートです!
寄稿者まっぴーさんの紹介
こんにちは!夫の留学に帯同しているまっぴーです!
さっぴー師匠から依頼を受け、今日はフリーミールについてお話ししたいと思います。
わが家は、夫のMBA留学のために家族でアメリカに住んでいます。子どもはふたり、小学生と未就学児です。
夫は会社を退職して、学生ビザでの渡米。
完 全 無 職!
家賃・光熱費・生活費・各種保険・子どもの教育に関わる費用など、補助は一切なく全て実費です。
私が働きたいところですが、ビザの関係でそれも不可能。
アメリカでの物価高や円安により、私の周りでも「生活が苦しい」と言っている方も多いですが、我が家はレベルがちがいます。
わが家は収入がなく、貯金を切り崩しながら生活をしているのです…
留学中の期間限定と言えども、かなりの痛手です。
子どもの習い事、旅行や外食も思うようにできず、節約にストレスを感じていたある日、町で長打の列を発見しました。
その列を観察していると、みんなエコバックやカートを持って建物内まで続いている…
建物から出てきた人は大量に食料を持っているではないか!?
あそこはなんの場所なのかと思いGoogle mapで検索すると、そこにはフードパントリーと書かれていました。
これが私のフリーミールとの出会いです。
今回フリーミールについて改めて調べた内容と、私の実際の体験談をお伝えします!
フリーミールとは
アメリカでは全世帯のうち約10%が「健康な生活を送るのに必要な食糧へのアクセスが充分にない」状態にあると言われています。
この状態を、フード・インセキュリティと呼ぶそうです。
その数約1350万世帯!!(2021年調べ)
こういったフード・インセキュリティの家庭を救う為、アメリカでは様々な食糧支援が行われています。
この支援で提供される食糧のことをフリーミールと呼びます。
直訳すると「無償の食事」です。
参考サイト:Junglecity.com
フリーミールに関連して、「フードバンク」と「フードパントリー」という単語もよく出てきます。
ややこしいので、ここで違いを説明しておきます。
フードバンクとは
フードバンクとは、企業や個人から寄付された食品を倉庫などに保管し、必要な人に配給する非営利団体です。
フードパントリーとは
フードパントリーとは、フードバンクから提供を受けた食糧を配布する場所や活動を指します。
【ポイント】
▶フードバンク…提供元の団体
▶フードパントリー…場所や活動の呼び名
▶フリーミール…配布される食糧・食事
参考サイト:ネイバーフード-フードバンクについて
フリーミールはどんなものがもらえるの?
実際に私がもらった商品の写真をご覧ください。
各写真はそれぞれ一度のフリーミールで頂いたものです!
私は使わなそうな物は断ることもあるので他の方より少なめですが、それでもこの量です。
もらえるものについては、この記事の下の方の「当日の流れ」で補足もまじえて説明します。
フリーミールがもらえる場所
私が知っているのはおおまかに次の4つです。
- YMCAのフードパントリー
アメリカでは有名な非営利団体YMCA。実はYMCAがフードパントリーを持っています。 私が住んでいる町のYMCAはフードパントリーが隣接されていますが、全てのYMCAに隣接されているわけではありません。 - 教会隣接のフードパントリー
フードパントリーが隣接されている教会があります。 - 学校が提供しているフリーミール
普段は在校児童・生徒とその保護者向けのサービスです。
夏休みなど限定で、在校生以外の誰でももらえる期間もあります。 - 町に置かれている冷蔵庫やパントリー
私が住んでいる町では学校の近くや人通りが多い所に冷蔵庫が置かれています。 企業が大量に食品を入れたり、個人が使わない食品を寄付したりしています。
他にもあるかもしれませんので、お近くで探してみてくださいね!
こちらは冷蔵庫の写真です。(Facebookからお借りしました)
情報の調べ方
私はこのような方法で見つけています。
- Googleマップで”food pantry near me”と検索
- Google検索で”free meal ○○(地名)”
- お住まいの地域のフェイスブックに”food pantry”や”community fridge”と 書いてあるグループを探す
英語が苦手な私はこれが一番大変でした…
フリーミールをもらう為の条件
条件や予約が必要かどうかは団体によってさまざまです。
収入制限がある所もあれば、 ID提示のみでOKなどの所もあります。
私が利用したことのあるフードパントリーをリストにまとめました。
地域によって異なりますが、なんとなくこんな感じだと参考にしてください。
場所 | 時間 | 条件・対象 | 提供頻度 |
---|---|---|---|
YMCA | 11時~2時の間で予約 | 予約必須 予約の際に収入の記載が必要 | 週4であいているが ひと家族の利用は週1回まで |
教会A | 9時~10時半 | 予約不要 収入制限や対象者記載なし | 毎週土曜日&日曜日 日曜日はミサに出た後に提供 |
教会B | 10時~12時 | 予約不要 ID提供 | 月1回 |
学校 | 3時~4時 | 予約不要 その学校に在学している生徒&保護者 | 月1回 |
学校 (夏休み) | 11時〜12時半 | 1歳〜18歳まで 在学の必要はなし | 夏休み期間のみ 週1回 |
冷蔵庫 | いつでも利用可 | なし | いつでも利用可 |
私のお気に入りは教会Aです!
当日の流れ
要予約の場合…
予約時間に行けばOK!
しかし予約をしていても待たされる事はよくあります。
予約不要の場合…
直接フードパントリーに行けばOK。
しかし、開始前からものすごい列。マイナス0度の寒空(しかも雨)の中1時間以上待ったこともありました。
あれはツラかったなぁ・・
私が一番お気に入りの教会Aの当日の様子を紹介します。
自分で欲しい食品を選ぶ、まるでブッフェスタイルです!
袋に入った食材をどさっと渡される所もありますが、私が行っている所はほとんどが好きなものを選べます。
着くとまずは列に並びます。
暑さ・寒さ対策は入念に!
順番がきたら、商品を見ながら必要な物をもらっていきます。
もらった物を入れるためのバッグやカートは持参します。
エコバックなら2つ以上持って行くのがオススメ!
もし持っていれば、このようなカートを持参できると安心です。
もらう際には、スタッフの方が「これいる?」と聞いてくれます。
「いる」と答えると食材を渡してもらえます。
在庫を処分したいのか!?一度に2〜3個渡してくれます。
私は「重たくて持てないよ~」と言いながら沢山もらいます(笑)
あとは、前の人に続いて進んでいくだけ。
カートの場合は、歩いているとカートに食品を投げ入れられます(笑)
子どもを連れていると、ケーキやジュースがもらえる日もあります!
使いこなせるか分からない食材やまだ家に在庫を抱えている食材は「それいらないよ~」と断るのですが、「なんで?」とキョトンとされます。
みんなもらうのが当たり前なので、「フリーミールもらいに来てるのにいらないってどういうこと?」って感じなんだと思います。
何とも言えない気まずい空気になることもあります
実際にもらえた物の写真(場所別)
もらった物の写真を、場所別に載せます。
写真1枚分が、一度のフリーミールでもらった物です。
教会A
左上から) レトルトビーフシチュー2袋、シェイブドポーク2袋、手羽元2つ、チェダーチーズ、玉ねぎ2袋、フィッシュスティック3袋、ミックスベジタブル、キャベツ、にんじん、卵 アーモンド、バタースクオッシュ、牛乳、ホットドック2つ、サラダ用エビ2袋
(写真右:左上から) 玉ねぎ3袋、味付けタコス肉、ビーフブロス、牛乳2種類、炭酸ジュース、ペンネ2袋、ハム2袋、じゃがいも、ロング米、パンプキンタルト、にんじん2袋
(左上から)牛乳、人参、玉ねぎ2袋、リンゴジュース 、チーズスライス、ビーフブロススープ、カリフラワー、チップス、生理用品、ターキーミンチ
YMCA
学校(通常期)
学校(夏休み)
どこのフードパントリーも、抱えている在庫は同じようなものが多いです。
たとえば、マカロニ&チーズ、ツナ缶、じゃがいも、ニンジン、玉ねぎなど。
このあたりは定期的にフリーミールに行っていると買わずに済みます。
正直使い方が分からないな…という食材もありますが、その時は前述に記載した冷蔵庫に入れに行って他の方に使ってもらえるようにしています。
注意点
ありがたいフリーミールのサービスですが、注意点もあります。
1.食品は全て賞味期限内とは限りません。
選ぶ時や食べる前にしっかりご確認ください。
賞味期限が当日とは言え、ホールフーズのパンをもらえた時は嬉しかったな~
2.予約不要の時は早いもの勝ち!
列に並んで待ち、私の番が回ってきた時は在庫がなくなっていていたこともありました(泣)
先にもらった人たちの手には、野菜やパンがたくさん…!
早めに行くのがオススメです!
3.冷蔵庫は空っぽなことも
たくさん入ってることもありますが、空のこともあります。
あったらラッキーくらいの気持ちで立ち寄ってみてくださいね!
伝えたいこと
我が家は夫が学生ビザ、私も就労ビザを持っていません。
今は収入がゼロの状態なので、プライドも捨ててフリーミールの行列に並ぶ事ができていますが、初めの頃は「もっと困っている人に譲った方がいいんじゃないか…」と不安もありました。
しかし、実際に来ている人を見ると、全員がすごく生活に困ってそうというわけではないのです。
iPhoneを持っていたり、車で来ていたり、そこそこ良い服を着ていたり…そういう方も結構います。
調べてみると、フードパントリーはSDGsの観点からフードロスを無くそうという目的も兼ねているようです。それを知ってからフリーミールをもらうことに罪悪感は無くなりました。
ご興味がある方はぜひ調べてみてくださいね!
以上、まっぴーさんからお届け頂きました。
貴重な体験談ありがとうございました!
さいごに
実際に使っているまっぴーさんのお話を聞くと、具体的にイメージがわきますね!
フードパントリーやフリーミールは、てっきり所得制限があるもんだと思っていたんですが、食品ロスを減らす目的も兼ねている側面もあり、誰でももらえる団体もあると知りびっくりしました。
日本の子ども食堂もそうですが、こういった制度は条件さえ満たしていればより多くのいろんな人が利用した方が、本当に助けが必要な人も行きやすくなります。
まっぴーさんも書いている通り、日本人の感覚だと、つい遠慮してしまったり罪悪感を感じる方もいるかもしれません。
でも、必要を感じる度合いは人それぞれです。
賛否両論あるかもしれませんが、私は自分が必要だと思えば行ってみていいと思います。
「自分にとって必要なサービスで、権利があるなら利用しよう」という話なので、クーポニングのような「もらえるもんはもらっとけ」とはまた違いますのでご理解ください。
特に今回のまっぴーさんのように留学帯同で来られてる方は(たとえ派遣元などの企業から収入があったとしても)かなり家計がきついケースが多いと思います。ぜひ、頼れるものは頼って、生活が少しでも楽に楽しくなることを願っています。
まっぴーさん、本当にありがとうございました!
この記事が、みなさんの生活のお役に立てますように
私のインスタグラムではアメリカのお得な買い物情報をほぼ毎日シェアしています!
なるべくシンプルにお得に(できれば無料に近づけて)買える組み合わせを発信しています。
買い物の参考にしてもらえるとうれしいです。
もし質問や相談があればお気軽にDMください♪
記事や投稿が参考になったらぜひフォローやいいねをしてもらえると励みになります!